シックハウス症候群の原因

シックハウス症候群の原因は、家のダニの死骸やカビ・整髪料・カーペット・家具など様々なものが考えられ、これだけが原因と特定する事は難しいのですが、中でもホルムアルデヒドやVOC(Volatile Organic Compounds 揮発性有機化合物 例)トルエン、キシレンなど)と呼ばれる化学物質が最も原因だと考えられています。
イスのイメージホルムアルデヒドは、炭素1つ水素2つ酸素1つで出来ていて、とても単純な化合物であり、それ自身や他の分子と水素を離すことによって結合しやすい性質があるそうです。
この結合しやすい性質ゆえに、プラスチックの原料や接着剤の原料として広く使用されています。
ただ、このホルムアルデヒドは人間の体内にあるたんぱく質とも結合しやすく、大切な体内のたんぱく質と結合し変質させてしまう為、健康被害を引き起こすようです。
よく実験室などで見かけるホルマリン漬けの標本は、ホルムアルデヒドの水溶液であるホルマリンによって、たんぱく質を変質させ、腐敗を防いでいるものだそうです。

またVOCは揮発しやすい有機化合物であり、空気中に浮遊しやすく、人体に入ると悪影響を及ぼすものが多くあるようです。
ホルムアルデヒドは結合しやすさ、VOCは乾燥しやすく油になじみやすいなどの性質から、建築の手間を減らす事ができる建材や家具の材料として、近年多く利用されてきました。

更に最近では、住宅の機密性がどんどん高くなってきており、建材や家具から出た化学物質は屋外に放出されず、室内に長く留まってしまいがちです。
その中で生活する人が知らず知らずのうちに体内に取り込んでしまい、シックハウス症候群になってしまうこともあるようです。