シックハウス症候群の症状・兆候

シックハウス症候群の症状は、個人差が大きく、たとえ同じ建物が原因であっても症状は違っている場合もあり、自律神経失調症や他の精神疾患と区別がつき難いようです。
WHO(世界保健機関)ではつぎのような症状をあげており、このなかで1つ、または2つ以上あらわれるとシックハウス症候群としているそうです。

①目や鼻の粘膜、のどの粘膜がチクチクする。
②くちびるなどの粘膜が乾燥する。
③皮膚に紅斑(こうはん)、じんましん、しっしんがでる。
④疲れやすい。
⑤頭痛がしたり、気道の病気に感染しやすい。
⑥息がつまる感じや、気道がぜいぜい音を出す。
⑦いろいろな刺激に過敏に反応する。
⑧めまいや吐き気、嘔吐をくり返す。
イスのイメージ他にも心臓がドキドキする、耳鳴り、平衡感覚に異常が出る、味覚の異常、口が渇く、足先のしびれ、こむらがえりをおこす、思考力の低下などの症状も報告されているようです。
徐々に症状が重くなったり、本人がはっきりとした自覚がなく「なんとなく調子が良くない」、「だるい気がする」と思っている場合もあるようです。
この中の症状が長引いていたり、家にいる時に症状が重く感じるようであれば、受診した方が良いと思われますが、シックハウス症候群の症状は、不定愁訴の症状に似ているので、別の疾患と間違えて診断されることもあるそうなので、シックハウス症候群に対応した専門医に見てもらう方が良いようです。

また、新築の建物に入居したり、新しい職場で働く事になったりした場合には、特に注意が必要です。
精神的なストレスも、シックハウス症候群を発症する要因になる為、上記のような兆候を感じたら早めに受診する方が良いようです。