シックハウス測定調査・機関

多くの地方自治体(生活衛生担当部署や建築担当部署等)、保健所などにおいて、シックハウスに関する相談窓口が設けられているところがあり厚生労働省でも相談を推奨しています。
ただ実際には、居室の空気の測定調査・分析などは、専門機関に依頼することになるようです。

シックハウスの原因である化学物質濃度の測定方法については、大きく分けて2つあるようです。

「アクティブ法」
吸引ポンプを使い居室中の空気を集め、化学物質を捕集剤に捕集する方法です。住宅性能表示制度の中でも標準法とされる高い信頼性のある測定方法だそうです。
この方法では、新築の建物を測定する場合と既存住宅を測定する場合で、測定時間が異なります。
新築では、30分の測定を2回(ただし、事前準備には別に時間が必要)、既存住宅では、24時間の測定を1回行うそうです。

「パッシブ法」
部屋の中に補集剤を吊るして放置し、自然に化学物質を吸着させる方法です。自然に集まるのを待つため、8時間から24時間の測定時間がかかるそうです。
8時間で測定する場合、一日のうちで一番気温が高いとされている14時をまたぐ時間で測定を行います。
補集剤は、捕集する化学物質の分析方法の違いから、2種類に分かれていることが多いそうです。

一般に電源が必要なポンプを使用するアクティブ法より、パッシブ法の方が安価である事が多いようです。
また、全居室をそれぞれ測定できれば理想的ですが、金銭的にも現実的ではないので測定する居室を選ぶ事も必要になります。
その際には①過ごす時間が長い部屋(リビング・寝室など)、②日当たりの良い部屋、③リフォームをした部屋などを優先的に選んで測定を依頼すると良いそうです。