シックハウス対策建材

建築基準法改正後は、ほとんどの建築物にホルムアルデヒドの放散量が少なく、仕様面積の制限なく使えるF☆☆☆☆の合板や接着剤が使用されているそうです。
ただ、注意しなくてはならないのはF☆☆☆☆の基準はあくまでもホルムアルデヒドの放散量で、他の化学物質が含まれているかは全く分からないということです。

工業製品として、扱いやすくするためにホルムアルデヒドが普及してきた事を省みると、他の似た性質を持った化学物質が代わりに使用されていることは十分考えられます。
例えばアセトアルデヒドという化学物質は、ホルムアルデヒドと性質が似ており、シックハウス症候群の原因になるとも言われていますが、規制外のために使用量は増加傾向にあるそうです。
F☆☆☆☆はあくまでホルムアルデヒドの基準で、化学物質全ての基準ではないことを念頭におく必要があります。

住宅の購入者やその予定者は、メーカーや業者から化学物質安全性データシート(MSDS 製品安全データシートとも呼ばれる)という製品情報の書類を取り寄せることができるそうです。
それにより、ホルムアルデヒド以外の化学物質の含有量など、建材の安全性を確認することも可能だそうです。

化学物質を使わない無垢材や天然素材は、シックハウス症候群への対策としてとても有効な建材であり、注目が集まり施工も増えているそうです。
しかしコストが高いことや反りやめくれがおきやすい、汚れが落ちにくいなど不便がある事も頭に入れておかなくてはいけないようです。