天然にこだわった無添加住宅

シックハウス症候群や化学物質過敏症などが増加傾向にある現在、化学物質を一切使わない、または極力減らした無添加住宅に注目が集まっているようです。

無添加住宅では、壁や屋根、接着剤など次のような天然のものを使用していることが多いようです。

※外壁・内壁・・・・無垢材や珪藻土・漆喰など
「無垢材」・・・純粋に1本の木からとられた柱や板です。調湿性に優れますが、反面ゆがみや反りがあります。
輸入材のなかには、防虫・防カビのために薬剤を炊き込める燻蒸処理を施してあるものもあり一概に無垢材=無添加とは言い切れないようです。
「珪藻土」・・・太古のプランクトン(珪藻)の遺骸が堆積したものです。多孔性なので吸湿性、耐火性、断熱性に優れているようです。
珪藻土自体に接着能力はないので珪藻土建材として販売されているものには接着剤が混ざっており、その混合物に化学物質が使われていることもあり、注意が必要です。
「漆喰」・・・・・消石炭に麻スサやぎんなん草を混ぜた自然の塗装剤です。昔から日本の住宅でも使われており、城の壁や土蔵でよく目にすることができます。
耐火性・耐久性があり、弱アルカリ性なのでカビを抑制する性質もあるようです。
施工の技術によって耐久性が変わってしまう事や、施工に手間がかかることがデメリットとしてあるようです。

※床・・・無垢材など

※屋根・・・天然石など
「天然石」・・・ヨーロッパなどでは古くから使われており、断熱・防音性に優れているようです。またメンテナンスの手間が非常に少ないようです。

※接着剤・・・米糊やにかわなど
「米糊」・・・・・奈良時代から接着剤として使われていた米を練ったものです。水が直接かかったりしなければ耐久性は300年とも言われています。
乾燥するのに時間がかかるので施工の際には手間となってしまうようです。
「にかわ」・・・動物や皮や骨を水で煮沸して作られたものです。

※防カビ剤・・・柿渋など
神社の鳥居にも防カビ、防腐剤として使われてきたようです。